昔から、内向の性格で、よく悩みます。
多分、僕の普段を見ている人は、どの口が内向きなのかと小首をかしげる人が多いと思います。
でも、僕は、内向きです。
たまに、どうしようもなく、スランプに陥ることがあって、深みにはまると、なかなか抜け出せません。
今、ちょうど、そんなとき。
そんなとき、僕は読む本を決めてます。
何回読んでも勇気づけてくれる本です。
『加治隆介の議(弘兼憲史)』
商社マンだった加治隆介が、大物政治家である父親の死で政治家になり、総理大臣にまでのぼりつめていくお話。
正義を貫く人。
それが、加治隆介です。
これだけできると、自信満々になりがちですが、自信を持って行動する姿はあっても、自信におごり高ぶる加治隆介の姿はありません。
加治隆介の自信は、確固たる信念に基づくものだからです。
☆
お話の最後の方で、加治の先輩の元総理大臣にリーダーの条件を聞くシーンがあります。
リーダーの条件とは
『それは確固たる信念と自信だ。
どんな意見にも反対はある。
コンセンサスが100%なんてなのは、政治の世界ではありえない。
自分の政治的地位を気にしてまわりの意見に迎合したり、マスコミを敵にまわしたくないために、国民受けするような意見と取り入れて自分の主張をかえていく・・・
これが一番いけない。
そうすることは、一時的には国民に気に入られてもかえって信頼を損なう。
たとえ少数意見でも、自分が首相をやっている間は、自分の信念を貫くべきだ。
それで、首相の座を早くおりなければならなくなったとしてもそれはそれで構わない。』
何回読んでも、このシーンで、奮い立ちます。
総理候補でも、リーダーでもないのに、僕が、この言葉で奮い立つのは、よくよく考えればおかしな話ですね。
でも、ま、読んでいるときは加治隆介が乗り移っていますので、自分こそ、「信念」の塊のように思ってしまうんですよね(笑)
確かに、僕は、一国の総理ではありませんが、実社会においても、自身の「信念」を貫いて生きたいと思います。
たとえ、それによって、自分の評価や評判を落とすことになっても。
ちょっと、元気になりました!!
みなさん、「加治隆介の議」お勧めですよ。